ABOUT
Wear Ideas.
haraya storeは、
思想を身にまとうための、小さなブランドです。
服を作ることから始まったのではありません。
ひとつの言葉を、
もう一度考えることから始まりました。
KASHIMONO / KARIMONO
Nothing is owned.
Everything is entrusted.
30年ほど前、
私は「かしもの・かりもの」という言葉を初めて知りました。
天理教に伝わる教えのひとつです。
人間の身体は、
自分だけの所有物ではなく、
神からの「かりもの」として受け取る。
そのときは、
正直、よく理解できませんでした。
言葉としては知っている。
意味も説明できる。
でも、
自分の人生とは、
まだそれほどつながっていなかったのだと思います。
それから長い時間が過ぎました。
働き、
生活し、
年齢を重ねました。
そして、
人生が思い通りに進まなくなる時期がありました。
心も、
身体も、
以前のようには動かなくなりました。
昨日できたことが、
今日はできない。
予定を立てても、
その通りに動けるとは限らない。
人生は、
自分が考えていたほど、
自分でコントロールできるものではありませんでした。
そんな時間の中で、
昔から知っていた
「かしもの・かりもの」
という言葉を思い出しました。
そして、
もう一度考えるようになりました。
この身体は、
本当に「自分のもの」なのだろうか。
そこから、
問いは少しずつ広がっていきました。
身体だけなのだろうか。
時間は。
才能は。
自然は。
人生は。
私たちが「自分のもの」と呼んでいるものも、
本当は、
ほんのしばらく預かっているものなのかもしれない。
そう考えるようになりました。
Nothing is owned.
Everything is entrusted.
これは、
「何も所有してはいけない」
という意味ではありません。
所有を否定したいわけでもありません。
ただ、
預かっているものだと考えてみる。
そうすると、
少しだけ扱い方が変わる。
身体を、
少し大切にする。
時間を、
すべて予定で埋めなくてもいいと思える。
才能を、
誰かと比べるためだけに使わなくてもいい。
自然を、
使い尽くさなくてもいい。
そして人生を、
すべて自分の思い通りにしなくてもいい。
そこから生まれた言葉が、
KASHIMONO / KARIMONO
です。
haraya storeでは、
「かしもの・かりもの」から受け取ったものを、
そのまま教義として伝えるのではなく、
自分たちの人生を通して、
現代の暮らしの言葉へ翻訳していきます。
そして、
言葉からデザインを考え、
最後に商品を作ります。
だから、
haraya storeは、
たくさんの商品を作ることを目指していません。
毎年着られるもの。
五年後も着られるもの。
十年後も、
静かに好きでいられるもの。
そんなSTANDARDを、
少しずつ育てていきたいと思っています。
haraya storeは、
宗教団体ではありません。
布教を目的としたブランドでもありません。
けれど、
この思想の源流に信仰があることを、
隠すつもりもありません。
信仰を商品を売るために利用せず、
受け取ったものへの敬意を忘れず、
現代の言葉へ翻訳する。
それが、
haraya storeの宗教との距離です。
宗教を持っていてもいい。
持っていなくてもいい。
違う信仰を持っていてもいい。
KASHIMONO / KARIMONOを、
私たちとは違う意味で受け取ってもいい。
ここで渡したいのは、
答えではありません。
ひとつの問いです。
服は、
その問いを持ち歩くための、
ひとつの方法です。
Wear Ideas.
思想を着る。
静かに。
長く。
haraya store
KASHIMONO / KARIMONO
Nothing is owned.
Everything is entrusted.
