2025/04/10 12:52

四月の風は、まだ少し冷たくて、
でも陽ざしだけは確かに柔らかくなってきました。

街のあちこちで、新しい制服やスーツが歩き始めていて、
その隙間にふと、自分の呼吸を確かめたくなるような季節です。

そんな日々のなかで、「かしもの・かりもの」という言葉を
Tシャツにのせてみることにしました。

「かしもの・かりもの」という言葉をTシャツにのせることについて、

何度も立ち止まっては、考え込むような時間がありました。

これは信仰の言葉であり、
誰かの生き方そのものであり、
決して軽々しく扱っていいものではないからです。

でも、もしこの言葉が、
ふだん着の中で呼吸するように存在できたなら。

むずかしい顔をして語るのではなく、
静かに風を通す布のように、
誰かの一日と一緒に過ごすことができたなら。

それはきっと、とても優しい伝わり方なんじゃないかと思ったんです。

今回は、天理教に関わる方には
原価と送料のみでTシャツをお分けしています。

それは「お得」だからではなくて、
これは販売というより、“分かち合いのかたち”であってほしいから。

必要な人に、ちゃんと届きますように。

───
haraya storeでは、言葉と布のあいだにある“余白”を
これからも大切にしていきたいと思っています。